お墓に刻む「文字」と「意味」。真宗大谷派におけるお墓のデザインの考え方

お墓を建てる際、石の形や色と同じくらい皆様が悩まれるのが「お墓に刻む文字」です。

「『南無阿弥陀仏』と彫るのが一般的なの?」 「それとも、自分たちの好きな言葉を刻んでもいいの?」 「宗派による決まりごと(ルール)がよく分からない…」

このようなご相談を、日々多くのお客様からいただきます。

お墓は、多くの方にとって一生に一度の大切なお買い物です。「絶対に間違えたくない、失礼のないようにしたい」と思う一方で、「自分たちらしさや、故人への想いも込めたい」と願うのは当然のことです。

伝統的なルールと自分たちの想い。そのバランスに悩まれるのは、あなたがそれだけお墓のこと、そしてご家族のことを大切に思っている証拠です。

今回は、真宗大谷派(東本願寺)におけるお墓の文字の考え方と、想いを込めた最新のお墓デザインについて、光徳石材の1級お墓ディレクターが解説いたします。

真宗大谷派で推奨される彫刻文字とは?

一般的に、お墓の正面には「〇〇家之墓」と刻むイメージが強いかもしれませんが、浄土真宗(真宗大谷派)においては少し考え方が異なります。

浄土真宗では、お墓は「亡くなった人が眠る場所」であると同時に、「仏様(阿弥陀如来)の教えに出遇う場所」とされています。そのため、個人の家名よりも、仏様の言葉を正面に刻むことが推奨されています。

具体的には、以下の言葉を彫刻するのが一般的です。

  • 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
  • 倶会一処(くえいっしょ)

「倶会一処」に込められた意味

特に近年、お墓に刻む言葉として選ばれることが多いのが「倶会一処(くえいっしょ)」です。 これは『阿弥陀経』というお経に出てくる言葉で、「ともに一つの場所(お浄土)で会いましょう」という意味が込められています。

「今は離れ離れになってしまっても、いのちを終えた後には、阿弥陀様のお導きによってお浄土で必ず再会できる」

残されたご家族にとって、これほど温かく、心の支えになる言葉はありません。お墓参りに行くたびに、この言葉がご家族の絆を再確認させてくれます。


好きな言葉は彫れないの?最近のお墓デザイン事情

「宗派の教えは分かったけれど、どうしても家族の好きな言葉や想いを刻みたい」 「『ありがとう』や『絆』といった言葉はダメなの?」

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。 結論から申し上げますと、決して「絶対にダメ」というわけではありません。

最近は、背が低くモダンなデザインの「洋型墓石」を選ばれる方が増えています。洋型墓石の場合、正面に「感謝」「和」「想」といったお好きな一文字や言葉を彫刻し、その横に好きだったお花(桜や百合など)のレリーフをあしらうデザインが非常に人気です。

伝統と想いのバランスをとる方法

もし、「真宗大谷派の教えは守りつつ、自分たちの想いも込めたい」という場合は、以下のようなデザインも可能です。

  • 正面と側面の使い分け: 正面には「倶会一処」としっかり刻み、墓誌(戒名などを彫る板)や土台の隅に、ご家族のメッセージや好きだった花のイラストをさりげなく彫刻する。
  • 書体(フォント)にこだわる: 同じ「南無阿弥陀仏」でも、柔らかく丸みのある書体や、力強い筆文字など、書体を変えるだけでお墓全体の印象は大きく変わります。

石という「象徴」に何を託すか。1級お墓ディレクターがご提案します

お墓は単なる石の塊ではありません。亡き人と語り合い、ご家族の心を繋ぐ大切な「象徴(シンボル)」です。

だからこそ、光徳石材では「こうしなければならない」と一方的に押し付けることはいたしません。あくまでも大切なプロとしての知識を提供し一緒に考えさせていただきます。

  1. お客様の「想い」をじっくりとお伺いします。
  2. お寺様(菩提寺)の考え方や、地域の風習を考慮します。
  3. その上で、最適な言葉とデザインをプロであり僧侶の視点でご提案します。

「どんな言葉を刻めばいいか分からない」「自分たちの想いをどう形にしていいか迷っている」という方は、ぜひ一度、光徳石材の1級お墓ディレクターにご相談ください。

豊富な施工実績と専門知識をもとに、ご家族の想いが真っ直ぐに伝わる、そして後世まで安心して受け継いでいけるお墓づくりを全力でサポートさせていただきます。

山田昌史

1級お墓ディレクター・真宗大谷派教師・建築石材アドバイザー・石材産業協会災害委員の私が書きました!

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