石種に関する基本知識
お墓の石のことなんて誰も教えてくれないし、知らないし分からない。
確かにそうですね。
しかも石の名前自体も良くわからないし、独特な名前なところも多いのでより複雑です。
ここでは基礎知識を表記していきたいと思います。
大まかな産地
まず大まかな産地は
「国産(日本産)」「中国産」「インド産」「その他外国産」に分かれます。
まずこの時点で、石の質や価格の仕分けはできません。国産にも高価なもの安価なもの様々あります。ですので産地イコール良しあしでもありません。
しかしながら、一般的には国産はやはり割と高価なものが多く、外国産は安価な傾向ではあります。
石目の細かさ
価格や性質に大きな差が生まれてくる要因として、目の細かさもあげられます。
基本的に目が細かいと廃棄率が高くなりやすく、高価になりがちです。基本的に希少価値の問題になるため、コストパフォーマンスが悪くなりがちなので、細目は高価になります。
石の硬さ
もう一つ高価になりやすいのが「硬質」な石です。石が硬ければ硬いほど、磨きの手間がかかるため、手間賃の問題から高価になりやすくなります。硬い石の代表的な石はインド産のM1Hという石種です。外国産の中では割と高価なものになります。
お石塔の価格が上がりやすいものとしては、「国産の細目」がざっくりとわかりやすいものでしょう。
大きな誤解
良く皆様が思われる誤解は「国産だから良い」「外国産だから悪い」というものがあります。これは正しくはありません。そもそも石質自体は自然のものになりますので、人間がどうこう出来るものではありません。中国産でも素晴らしい石質のものもあります。
ただし一つ言えることは「中国産の石塔を日本で使いだした歴史はまだ浅く、国産はすでに淘汰が終わっている」ともいえます。国産の石は古くから使われているので50年後の姿をほとんどの石屋は把握しており、実際に売れずに閉山してしまった山もあります。そのような淘汰が完全に終わっているので、国産で経年劣化するものはないといっても過言ではないでしょう。
しかしながら中国産は「これから石塔として経年していく」ものですので、50年後のものはまだわかりません。しかし、科学的なデータでいえば、国産に劣らないものです。
もう一つ言えるのは「国産の職人は信頼でき、外国産はごくまれにいい加減なものが来る」という事もあります。それはまた別のページで説明します。
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