岡崎城そばの浄瑠璃姫の供養塔を見てきました

浄瑠璃姫について
浄瑠璃姫は、日本の古典的な物語に登場する人物で、「浄瑠璃姫物語」の主人公です。物語によると、三河の矢作(やはぎ)に住む長者が子宝に恵まれず、村のお薬師様に願掛けをしたところ、美しい女の子が授かりました。
名前の由来
浄瑠璃姫という名前は、薬師瑠璃光如来(薬師如来)の名に因んで付けられました。薬師如来の浄土の名前である「浄瑠璃浄土(瑠璃光浄土とも)」から「浄瑠璃姫」と名付けたとされています。薬師如来は「東方浄瑠璃浄土の教えを説く如来」であり、衆生(しゅじょう)に楽を与え、苦を取り除く医王如来として崇められています。西方極楽浄土の阿弥陀如来とは反対側にいらっしゃる仏様ですね。
物語の概要
浄瑠璃姫は牛若丸(源義経)と出会い恋に落ちますが、この恋は成就せず悲恋に終わります。この悲劇的な恋物語が琵琶法師によって語られ、後に「浄瑠璃」という語り物芸能の名前の由来となりました。そんな悲劇のヒロインが実は岡崎城の近くに祀られています。
見事な薬研彫り

浄瑠璃姫の宝篋印塔もさることながら、その手前にのちの時代に建てられた「浄瑠璃姫之墳」という碑が建てられているのですが、ここに彫られた梵字が薬研彫りという手法で彫られており、これが美しいんです。そして狙ってかわからないのですがこの梵字は「ベイ」と言ってもちろん「薬師如来」を意味しています。そこに薬研彫りです。感動です。
薬研彫りとは?
薬研彫りとは文字をV字型に彫り上げることを言います。まるで彫刻刀で削ったような跡になります。なぜここに感動してるかというと本来薬研とは「漢方薬を粉砕する道具」のことです。見たことないですか?なんか薄くとがった丸い石でゴリゴリやってるやつ・・わからない人は「薬屋のひとりごと」を観ましょう!出てきてたと思います、、、多分、、、きっと、、、
要するに何が言いたいかというと「浄瑠璃姫」の名前の由来となった「薬師如来」という薬に由来する仏様のお名前を彫るのに薬づくりに由来する彫り方なんです!!伝わりますか!!この感動!!
まとめ
ざんねんながら伝わらないのは分かってますw
ただ、このHPに出会ったかたが「岡崎城を見ようかな」と思った際にほんの少し足を延ばして浄瑠璃姫に手を合わせてくれると嬉しいです。灯籠も面白いのですがその話はまた今度

1級お墓ディレクター・建築石材アドバイザー・真宗大谷派教師の私が書きました!

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