一口法話 お墓をどうするか

一口法話

お墓をどうするか。

それは、石を残すか動かすかという話だけではありません。

お墓とは、亡き方を偲ぶための場所であると同時に、家族や親族が集まり、同じ方を思い、同じ時間を過ごす場所でもあります。

普段はそれぞれ別々に暮らしていても、お彼岸やご法事にお墓の前へ立つと、自然と同じ人を思い出し、同じ話をすることがあります。

石のお墓には、そうして人と人とのご縁をつなぎ、家族の時間を受け止めてきた役割があります。

だからこそ、「守りたい」という思いが生まれるのは、ごく自然なことです。

その一方で、これから先の管理やお参りの負担を考えると、今のままでは難しいという現実もあります。

どちらが正しい、どちらが間違いということではなく、どちらにも大切な思いがあります。

石材店の立場から申し上げれば、お墓は単なる石の構造物ではありません。

長い年月の中で、ご家族の祈りや記憶を受け止めてきた、大切な場です。

変化が少ない石だからこそ、そこにあり続けてきたと思います。

そしてお墓というのはご先祖様もそうですが阿弥陀様やお釈迦様という「仏様」も祀っていた場所でもあります。

だから私たちは、ただ建てる、直す、しまうということだけでなく、これからも無理なく手を合わせられる形を一緒に考えることを大事にしています。

お墓のこれからを考えることは、ご先祖さまを粗末にすることではありません。

むしろ、これから先も大切にしていくために、今のご家族に合った形を丁寧に尋ねていくことではないでしょうか。

お墓がこれからも「みんなが集まれる場所」であるために、何がいちばんふさわしいか。

そのことを、良ければ一緒に考えさせてください。

山田昌史

1級お墓ディレクター・真宗大谷派教師・建築石材アドバイザー・石材産業協会災害委員の私が書きました!

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