愛媛県産 大島石

 

目次

産地

愛媛県今治市大島

特徴

採掘元が非常に数多くあり、様々なランクがある。一般的にもちいられるランクは「特級」「上級」「一級」が良く用いられる。

中には「超特級」と呼ばれるものがある。

硬さ

★★★★

標準的なバランスのある硬さ

吸水

★★★★

吸水の速度も、平均的といってよい速度。しかし、給水の仕方が非常に美しく、最終的には最初の時点より青味が強くなり、より美しくなる。

目の細かさ

※様々なランクがある為、ランクによって差があります

使用されている場所

国会議事堂・大阪戎橋・鎌倉時代宝篋印塔(愛媛県)

解説

全国の石屋が最も好むことが多いといっても過言ではないかもしれません。まず、石材店に勤めることになったら、この「大島石」と「庵治石」は、まず頭に叩き込む必要があります。この二つを知らない石屋はまずいないでしょう。(もし、知らない人がいたら本気で石屋か疑わなくてはいけません。冗談でもなくそれぐらい当たり前の石になります)

きめの細かさや、石目の並び・流れ、硬さなど、どれも平均点を上回るもので、非常に成績の良い優れた石とも言えます。価格帯も、安いといえるものではありませんが、十分に価格に見合った価値があると思います。

ただ、大島石の本当の良さがあらわれてくるのは、20年ほど経過してくるとよりよさが表れてくる。石が吸水していき全体的に青味が強くなってからが本当の大島の美しさの特徴ともいえます。さらに青味を帯びる過程で、非常に重要なのが最後までちゃんと青味を帯びることです。非常に時間がかかるものの、頭石の先まで色がですから、建立をされた方自身は、大島の青味を帯びたその姿を見ることがない場合もあるでしょう。だからこそ、長い年月ご家族とともにあるお石塔・お墓として用いられるものとして非常に優れています。

注意点

非常に種類が多く見分けが付きにくいので、比較できる大島を並べて見比べたほうがわかりやすいと思います。一級から特級の色目の違いは、目の詰まり方など、様々な条件があるが、最もわかりやすいのは「色の濃さ」というのが一般の人にも見分けやすいものかもしれないが、石目を見慣れていない限り、単品での比較は非常に難しい。提案してもらう場合は、「一級」と「特級」を並べて比較をした方が良いでしょう。

大島一級の色目

大島上級の石目

大島特級の石目

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