お墓とお仏壇の違いって何?

知っているようで考えたこともない、そんな素朴な疑問に答えいていきます。

目次

基本的な違いは?

お参りする対象の違いとお参りされる対象の違いです。
 本来「お仏壇」とは「仏様」をお祀りするところであり、遺骨を納めるところではありません。ここまではどなたでもご理解いただけると思います。

御仏壇の仏様

 しかし、この「仏様」とは「亡くなられた方」ではなく「釈迦如来」や「大日如来」「阿弥陀如来」が中心となります。そのため、お仏壇の中心は「○○家」ではなく、「ご本尊」が必ずかけられています。神棚を考えていただければわかると思いますが、神棚は「神様」を中心に、お仏壇のお参りの中心は「如来」になります。

お墓の仏様

それに対しお墓は「亡くなられた方」が中心になります。ですので石塔には「○○家之墓」となります。もちろん正面に「南無阿弥陀仏」と彫る地域もあります。またお仏壇にもお位牌を置く為、ご先祖をお祀りすることも大切なことです。
 そもそもお寺(こちらももちろん「ご本尊」がお祀りされています)も、お釈迦様のご遺骨があるといわれている五重塔などがあるため、お寺やお仏壇、お墓の意味(役割)はそれぞれ重なり合いながら、ゆるやかに役割が変化しています。お寺にもお墓の意味を持っているものもありますし、お墓も本尊をまつってあります。
 どなたを想像しやすいかによって、役割を考えていただいたらいいかと思います。

お参りに来る人の対象

 

 またお参りされる方(こちら側)の対象の違いはというと、お仏壇はその家の方がお参りする中心になり、あまり友人や上司の仏壇におまいりするとなると、家人の許可もいる為、やはりお墓が必要になります。親戚友人の方が「亡くなられた方」にお会いしに行くために「お墓」はいつでもお参りできるように「外」にあります。また、遺骨を納められるというのもお墓の大切な役割になります。そして、お墓に刻まれた「名前」をみて、亡くなられた方にいつでもお会いできる。それが血縁にとらわれず、友人・恩師・お世話になった方などにいつでも会いに行ける、イメージできる場所というのが、お墓の大切な役割ではないでしょうか。

役割一覧

 (下記にお墓やお寺の役割を一覧にしてみましたのでご参考ください)

本山(本願寺や永平寺など本社のようなもの)

「ご本尊」より近い

「宗祖」(親鸞聖人や道元禅師)最も近い

「ご先祖」遠い

「参拝対象」全国の檀信徒僧侶

別院(名古屋別院・東京別院など支社のようなもの)

「ご本尊」より近い

「宗祖」近い

「ご先祖」やや遠い

「参拝対象」広い範囲のその地域(市や県)の檀信徒僧侶

末寺(皆様が檀家になっているお寺、支店のようなもの)

 

「ご本尊」最も近い

「宗祖」祀り方による

「ご先祖」やや近い

「参拝対象」狭い範囲のその地域(町や村)の檀信徒

仏壇

「ご本尊」より近い(はず)

「宗祖」近い(はず)

「ご先祖」家族にとってより近い

「参拝対象」家族

「ご本尊」祀り方にもよるがあまり近くない

「宗祖」遠い

「ご先祖」最も近い

「参拝対象」亡くなられたかたを思うすべての人(宗旨問わず)

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