階段の龍、柱の彫り物。石屋が見た横浜・関帝廟の「石の細工」
先日、横浜中華街の関帝廟(かんていびょう)に行ってきました。三国志の英雄・関羽をおまつりする廟で、中華街の中でもひときわ目立つ建物です。

門の前に立った瞬間、思わず「おお!」と声が出ました。屋根の上には色とりどりの龍、門には金色の彫り物。でも、石屋の私がいちばん目を奪われたのは、柱と足もとの「石」でした。
柱に龍が巻きつく。日本とはまったく違う石の使い方

本殿の柱は、黒っぽい石に龍や人物が彫り込まれています。表面に模様を描いたのではなく、石そのものを深く彫って、龍が柱に巻きついているように見せています。

日本のお寺は木の柱が多く、石は土台や灯籠に使うのが一般的です。柱そのものを石で作り、ここまで彫り込む。日本とはまったく違う考え方です。
近くで見ると、うろこの一枚一枚、雲の渦まで手が入っています。「どうやって彫ったんだろう」と、しばらく柱の前から動けませんでした。
階段の真ん中に、石に彫られた龍

本殿へ上がる階段の真ん中には、大きな石の板に二匹の龍と雲が彫られています。足もとにあるのに、主役のような存在感です。
階段の段の側面にも、細かな花の模様がずっと続いていました。人があまり見ない場所まで手を抜かない。見えないところまで丁寧に仕上げる姿勢に、同じ石を扱う者として胸が熱くなりました。
500円のお線香で、中まで入れます
関帝廟では、500円のお線香を買うと、本殿の中まで入ってお参りできます(2026年10月時点)。
外から眺めるだけでも見ごたえがありますが、ぜひ中まで入ってみてください。横浜に行かれる方には「行った方がいいですよ」とおすすめしたい場所です。
石屋として感じたこと
国が違えば、石の使い方も、彫るものも違います。それでも共通していると感じたのは、
石に想いを込めて、長く残すこと。
日本のお墓にも、蓮華(れんげ)の彫刻や、故人を想う文字など、一つひとつに意味があります。
▶ お墓に刻まれた蓮華の意味――浄土教から学ぶ、石のかたちに込められた願い
▶ お墓に刻む文字(彫刻)はどのような内容にできますか?
「こんな彫刻を入れたい」「ほかにはない形にしたい」。そんなご希望があれば、LINEで気軽に聞いてくださいね。
実物の石を、見に来てください
光徳石材の本社(名古屋市名東区つつじが丘)や、覚王山 北山霊苑の現地案内所では、実物の石やお墓をご覧いただけます。写真では伝わらない石の色や手ざわりを、ぜひ確かめてみてください。
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