3万の石仏に囲まれて。東近江・石塔寺の三重石塔は圧巻でした
滋賀県東近江市の石塔寺(いしどうじ)へ行ってきました。
長い石段を登りきると、目の前に大きな石の塔が現れます。高さは約7.5メートル。まわりには、小さな石塔や石仏が、見渡すかぎり並んでいます。
とりあえず、圧巻です。
長い石段の先に、いきなり現れる石の三重塔

この塔は、石でできた三重塔としては日本最古・最大といわれ、国の重要文化財に指定されています。
お寺の塔といえば、木でできた五重塔や三重塔を思い浮かべる方が多いと思います。石だけで、これだけの大きさの塔が組まれているのは、なかなか見られません。
屋根にあたる石は、薄く大きく張り出しています。その間に、四角い石が積まれています。シンプルな形ですが、下から見上げると迫力があります。
「アショカ王が建てた塔」という言い伝え
石塔寺の山号は「阿育王山(あいくおうざん)」。この塔も「阿育王塔(あしょかおうとう)」と呼ばれています。
アショカ王は、仏教を大切にした古代インドの王さまです。仏教を広めるためにたくさんの塔をつくり、世界中に配った。そのうちの一つが日本に伝わり、この近江の山の中で見つかった。そんな言い伝えが残っています。
石屋の目で見ると、形は朝鮮半島の塔
ただ、石屋の目で見ると、この形はどう見ても朝鮮半島の塔です。
実際に、百済(くだら)から日本に渡ってきた人たちが建てたのではないか、という説もあります。近くには「百済寺(ひゃくさいじ)」というお寺もあり、この地域と朝鮮半島とのつながりを感じます。
また、詳しく調べられたわけではないのですが、塔の石そのものも朝鮮半島のものではないか、という指摘もあるそうです。
いつ造られたのかも、飛鳥時代という説、平安時代という説があり、専門家の間でも分かれています。
言い伝えと、形と、石。どれが本当なのか、想像しながら見上げるのも、この塔の楽しみ方だと思いました。
お墓や石のこと、山田に直接聞いてみませんか?
塔を囲む、数えきれない五輪塔と石仏

三重塔のまわりには、3万ともいわれる石仏や石塔が並んでいます。
近くで見ると、その多くが五輪塔の形をしています。下から四角・丸・三角・半月・宝珠の形を積んだ、昔から供養に使われてきた石塔です。

一つひとつは小さく、表面には苔がついて、長い年月を感じさせます。これだけの数が集まると、一つの景色になります。
奥には、ひと回り大きな五輪塔や、屋根の形が違う石塔も立っていました。同じ「石の塔」でも、形はさまざまです。
行くなら、スニーカーで
石段は長く、境内も土や石の道です。行かれる方は、歩きやすい靴をおすすめします。スニーカー必須です。
これからお墓を建てる方へ
今回見てきた五輪塔は、今でもお墓として建てられています。
光徳石材では、一般的な和型・洋型のお墓のほかに、五輪塔や宝篋印塔(ほうきょういんとう)など、形に意味のある石塔のご相談もお受けしています。
石の形には、長い歴史と、込められた願いがあります。「どんな形にしようか」と迷ったときは、形の意味からお話しすることもできます。
お墓の形に込められた意味については、こちらの記事でも紹介しています。
→ お墓に刻まれた蓮華の意味――浄土教から学ぶ、石のかたちに込められた願い
お墓づくりの流れは、こちらにまとめています。
→ お墓を建てる
毎月21日には、覚王山日泰寺前で出張相談会も開いています。気になることがあれば、気軽にのぞいてみてくださいね。
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